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ドコモショップで高齢の親がスマホを購入した際に無理矢理契約させられた不要なサービスの料金を全額返金させる方法【決着編】

ieyagi.hatenablog.jp

(※前回までのあらすじ↑)

 

青森から横浜に戻った翌々日の5/2。

この日も自分は妹の加藤山羊とLINEで情報交換しつつ、ドコモショップ青森○○店から母のお金を取り返す方法を探していた。

自分は昨日、同様の被害にあった人のブログで、「ドコモのお客様相談室に電話しても無駄」ということを知ったのだが、その理由は、ドコモショップを直接運営しているのは、ドコモとは別会社だから」というものだった。

だったら、ドコモショップ青森○○店の運営会社に苦情を言えば、ドコモショップ青森○○店への嫌がらせになるのではないだろうか。

こんなことを考えつく自分の性格の悪さに感謝しつつ、ドコモショップ青森○○店の運営会社を調べた。そこへ妹の加藤山羊から、「総務省の電気通信事業部に電話で相談ができた」と連絡が来た。

詳しい話を聞くと、妹はドコモショップ青森○○店の「客が要らないと言っているサービスをしつこく勧めた」という点が電気通信事業法に違反しているのではないかと考え、その点を電気通信事業部に問い合わせ、確かに違反していると言質を取ることができたのだそうだ。

違反しているのは、電気通信事業法の27条2項2号の「勧誘継続行為の禁止」である。
引用すると長いのでまとめるが、「『必要ありません』などはっきりと契約の意思がないことを示した相手に引き続き契約の勧誘を続けること」は禁止されている行為なのだ。

これは運営会社に報告する上で、とても良い材料になりそうである。わざわざ法律の条項まで調べてくれた妹にお礼を言い、運営会社のホームページのお問い合わせフォームに質問を送ることにした。


「2018年1月6日、68歳の母が御社の運営するドコモショップ青森○○店にてスマートフォンタブレット端末を購入しました。その際、担当したTさんという店員にdアニメストアやdヒッツなどといった高齢者には全く不要なサービスを「使わないから要らない」と断ったのに執拗に勧められ、「1か月以内に解約すればいいから」と強引に契約させられたそうです。その3日後の1/9、母は店舗で行われたスマホ教室に参加したあと、講師の先生(ショップの店員)に「やっぱりサービスを使わないので解約したい」と伝えましたが、解約の手続きの案内は一切なく「分かりました。解約出来ますよ。大丈夫です」とだけ返答され、母はそれで契約が解除できたものと思い込んでしまいました。結果、母は本来なら同一アカウントで使えるはずのサービスをスマートフォンタブレット端末の両方につけられていたため、1万円以上の利用料を支払うことになりました。母から話を聞き、ショップに電話してどういうことか聞こうとしましたが、対応してくれたSさんという方には「担当したTという店員はもういないので詳しい経緯は分からない」と話を打ち切られてしまいました。その後、消費者生活センターと総務省電気通信事業部の消費者保護担当の方に相談し、本人が必要ないと意思表示したサービスを強引に契約させた点が電気通信事業法第27条2項2号の「勧誘継続行為の禁止」に違反していると説明を受けました。御社の企業理念には「高い倫理観を持って公正に行動します」とありますが、法律に違反する行為を行い、被害者の家族からの問い合わせにきちんと説明もしないドコモショップ青森○○店の対応について、どうお考えでしょうか。ご回答をいただければと思います」


↑作家としてわずかながら培ってきた能力を駆使して、1000字以内(お問い合わせフォームの最大文字数)にまとめた嫌味な文章がこちらである。

もちろん実際の文章では、店員の名前等は実名にした。妹の加藤山羊にも、同様の内容を運営会社のお問い合わせフォームに送ってもらった。

そしてこのあと、自分はGWということで夫の実家に帰省するため、荷物を準備したり、お土産を買ったりして、家族で岡山に向かった。
ドコモショップ青森○○店からは、翌日、5/3の午前中に、お問い合わせフォームに記入した自分の携帯番号宛てに電話がきた。

電話をくれたのは店長のYさんという女性で、「昨日、■■(運営会社)の
ホームページの方にお問い合わせをいただいたとのことで」と話を切り
出された。

最初に対応したSという男性店員は、「契約をした店員はもうこの店に
いない」と言っていたが、別の店舗に異動していただけで、きちんと
話を聞き取ることができたそうだ。

そして、店の対応について丁重に謝罪された上で、「不要なサービスの料金を全額返金させていただきます」と、こちらが希望していた対処をしてもらえることになった。
母に連絡すると、「無理だと思っていたのに助かった。ありがとう」と喜ばれ、親孝行ができて嬉しかった。

返金は、ドコモの来月以降の請求料金から差し引く形で、それが不可能なサービスについては母の銀行口座に振り込んでもらうことになった。


ということで、もしもドコモショップで高齢の親御さんが同様の被害(必要ないと断ったのに強引にサービスの契約をさせられた)に遭われた際は、契約してしまったのだからと諦めず、

  • 総務省電気事業通信部にチクる
  • ショップの運営会社にチクる

という方法を試してみて欲しい。

 

追記:この内容をメールマガジンとして配信したところ、読者さんの中に携帯電話のショップで働いておられる方がいて、さらに効果的な方法などを教えていただきました。以下にその返信の内容をまとめさせていただきます。

  • 運営会社だけだとそこがもみ消してしまうので、キャリアのクレーム窓口にも連絡をした方が良い(対応は各キャリアによって異なる)
  • 運営会社である代理店は、コンプライアンス違反が発覚し、キャリアからペナルティを食らうのが怖いため、お金を払ったりするが、一番怖いのはお客様からのクレームではなく、キャリアからのペナルティである。
  • コールセンターにクレームを入れる際は、裁判とか、電気通信事業法に違反している、然るべき処罰をしてほしい、キャリアの担当営業から説明させろ、などのワードを入れると良い。
  • キャリアによっては、電話に出るオペレーターが派遣社員だったりするので、責任者に代わってもらう方が良い。

メルマガ読者のKさん、貴重な情報ありがとうございました。

ドコモショップで高齢の親がスマホを購入した際に無理矢理契約させられた不要なサービスの料金を全額返金させる方法【死闘編】

この記事は、もしもブログ読者の方のご高齢の親御さんが、同じ被害に遭われた時に参考になればということで、メルマガから転載することにした。

まずは、発端から。

今年の4月の末に、母方の祖母が亡くなった。95歳で、死因は老衰だった。 4/30に火葬と葬儀という日程となり、自分と妹達(自分には妹が二人いて、真ん中の妹が漫画家で、コンビを組んで仕事をしている)は、前日の29日の午後に青森の実家に着いた。

夕飯のあと、家族で祖母の話をしていると、母が、ふと思い出したように言った。

ドコモショップスマホを買ったら、必要ないって言ったのに色々サービスをつけられて、すぐ解約したつもりだったのに、料金が引き落とされてしまった。お店に言いに行ったら、『お客様は解約の手続きをしていません』って言われて、返金を頼んだけど断られた」

今年の正月に帰省した時、自分は母にドコモの広告を見せられ、初めてスマートフォンを買う人向けの安いプランがあるみたいだと相談された。 確かに、月額料金がかなり安く設定されていて、これなら今の携帯電話の使用料と あまり変わらないと言うので、「スマホなら動画を送ったりできるし、孫の写真も見やすくなるよ」と、スマホの利点を話した。

母は、「じゃあ、考えてみる」と言っていたのだが、正月明けに早速近くのドコモショップ青森○○店に行き、スマートフォンに機種変更をしたのだ。 それ以来、LINEで孫の写真を送ったり、動画を送ったりと、今までよりも色々なやり取りができるようになり、母がスマホデビューしてくれて良かったと思っていた。まさか、そのことでトラブルに巻き込まれていたとは、思いもしなかった。

詳しく母に話を聞くと、1/6に母は父と二人でドコモショップを訪れたそうだ。そこで母の携帯電話をスマートフォンに機種変更し、さらに父がタブレット端末を購入した。

すると契約の際、ドコモショップの店員が、「映画が観られたり、音楽を聴ける便利なサービスがある」と、様々なサービスを勧めてきたそうなのだ。

父と母は「そういうものは必要ない」と断ったが、店員は「使わないのなら1か月以内に解約すれば料金はかかりません。サービスをつけてくれると助かるんです」と、サービスの申し込みをするよう、何度も頼んできたらしい。あまりのしつこさに母は「すぐ解約していいなら…」と、サービスを申し込むことを了承した、とのことだった。

その後、母はスマートフォンの使い方を教えてもらうために、そのドコモショップが店舗の中で行っている《スマホ教室》に通い始めた。そして、使わないサービスをなるべく早く解約したかったので、1/9にスマホ教室に参加したあと、講師をしていた人に、「契約の時につけられた不要なサービスを全部解約したい」と伝えた。

スマホ教室の講師は、「分かりました。大丈夫です。解約できますよ」と、母に言ったそうだ。しかし、解約の手続きの仕方については、何も案内されなかったらしい。 母は、ドコモショップスマホ教室の先生に「解約したい」と伝え、「分かりました」という返事のあと、特に何も言われなかったので、それで解約ができたものと思い込んでしまった。

そして4月になってから、解約したつもりだったサービスの料金が引き落とされていることに気づいた。その金額は月に約1万円という高額なものだった。 母はすぐにドコモショップに行き、説明を求めたが、「解約の手続きについて案内がなかったのは確かに不親切で申し訳ありませんでした。ですが引き落とされた料金の返金はできません」と言われたそうだ。

その場で手続きしてもらい、サービスの解約はできたが、母は「2月と3月の2か月分、使ってもいないサービスの料金を取られたのは納得できない。うちは年金暮らしなのに…」と、肩を落としていた。

とりあえず、母に契約書や料金の請求書を見せてもらったのだが、それを見て驚いた。請求書に載っていた、母には必要がないと思われるサービスの利用料は、

  •  iコンシェル利用料
  •  スゴ得コンテンツ利用料
  •  クラウド容量オプション利用料
  •  ネットトータルサポート利用料
  • dTV利用料
  • DAZN for dokomo利用料
  • dアニメストア利用料
  • dヒッツ利用料
  • dマガジン利用料
  • dグルメ利用料

と10個もあり、この利用料の合計は4560円だった。これを2か月分、しかもアカウント一つで使えるはずなのに、同じサービスが父のタブレット端末にまでつけられていたのだ。もちろん父も、どのサービスも全く利用していないとのことだった。

両親は60代後半で、アニメも音楽も映画もスポーツも、スマホタブレットで視聴することはない。

ドコモショップに対して、猛烈に腹が立った。

詐欺師のように逮捕されるリスクもなく、給料をもらいながら人を陥れて利益を得る人間が、自分は大嫌いだ(出版業界にも、この手の人間がたまにいる)。この人種は詐欺師より性質が悪いと思う。

何とかして、ドコモショップにサービス料金を返金させたい、と思った。しかし、自分は明日、祖母の葬儀が終わったら、夕方には帰る予定で、新幹線のチケットも予約していた。

それでもどうにか、できることをやることにした。

翌日の朝、叔父の家に集まり、棺の中の祖母に会った。正月に帰省した時、グループホームに会いに行った時よりも、少し小さくなったように感じたが、表情は穏やかで、眠っているようだった。

お経をあげてもらったあと、祖母と一緒に親族一同で火葬場に向かった。そこでもう一度お経をあげてもらい、祖母と最後のお別れをした。

火葬が終わるのを待つ控室で、飲み物や軽食を配るのを手伝ったあと、携帯とメモ紙を手に火葬場のロビーへ向かった。そしてドコモショップ青森○○店に電話をし、これまでの経緯を話して、余計に払わされた料金を返金して欲しいと伝えた。電話に出た女性の店員は、「状況を確認したあと、折り返しお電話を差し上げますので少々お待ちください」と答えた。

しばらくして、Sと名乗るドコモショップの男性店員から、電話がかかってきた。 自分は再度、「母が要らないと言うサービスをしつこく勧めて加入させたこと」、「店舗で開かれているスマホ教室で、講師にサービスを解約したい旨を伝えたのに、手続きの案内がなかったこと」について説明を求め、「そちらの落ち度で余計に払うことになった料金を返金して欲しい」と要求した。

Sは、「不要なサービスをしつこく勧めた」という点について、「契約の手続きをしたスタッフは、現在うちの店舗にいないため、要らないと言ったサービスを勧めたのか、正確な状況は分からない」という。 自分は「60代後半の両親がスマホでアニメを観たいはずがない」と怒り込めて訴えたが、「最初の一か月は無料なので、ぜひ一度利用してもらいたいという気持ちでお勧めしたんだと思いますよ」と、飄々と答えた。

それから、スマホ教室の講師の対応については「手続きのご案内をしなかったことは不親切だと思うので、先生に注意しておきます」と言うだけで、店の側の落ち度とは認めなかった。返金についても「申し訳ありませんが、それはできかねます」と、淡々と言われただけだった。

自分は、少しでも相手にダメージを与えてやりたくて、「じゃあ、この件は消費生活センターに相談させてもらいます」と言ってみた。だがSは、「はあ、どうぞ」と素っ気なく答えた。Sの口調から、消費生活センターに相談したくらいでは、向こうは特に困らないのだと分かった。

控室に戻り、妹達に結果を報告しながら、Sに全く太刀打ちできなかったことが、みじめに思えて仕方なかった。だが、諦めたらそこで試合終了なので、効果はないかもしれないが、消費生活センターに相談はしてみよう、ということになった。

祖母のお骨を拾い、納骨が済んだあと、家に戻る車内から消費生活センターに電話をした。対応してくれたKさんという女性には、ドコモショップの契約書など、スマホを購入した日にもらった書類一式をFAXして欲しいと言われた。そこで、叔父の家での法要の前に、自分と真ん中の妹とで実家に戻り、母から預かった書類を二人で確認しながら、全てFAXした。

そのあと、叔父の家に向かって法要に参加したのだが、食事会の途中で、真ん中の妹が「私もドコモショップに電話をしてみる」と言い出した。彼女は自分と違い、論理的な思考をするタイプで、理詰めで話すことができる人である。食事会で振る舞われたビールを飲みながらドコモショップの壁にスプレー塗料で『金返せ』って書いてやりたい」などと考えていた自分とは、別次元の人間なのだ。

しばらくして戻ってきた妹は、すぐ感情的になる自分には聞き出せなかった情報を得てきてくれた。スマホ教室の講師は、外部から呼んでくるのではなく、ドコモショップ青森○○店のスタッフが、交代で受け持っていたというのだ。

ショップのスタッフが、「サービスを解約したい」と言う客に「分かりました。大丈夫です。解約できますよ」とだけ伝えて、手続きの案内をしないのは、単なる不親切ではなく、《やるべきことをしていない》状態である。

妹は当然、その点を追及したそうだ。しかしSは、スタッフの不手際について謝罪はしたものの、あくまで「返金はできかねます」という答えだったらしい。

食事会が終わり、自分と真ん中の妹は、新幹線でそれぞれの自宅へ帰った。そして翌日、LINEでやり取りしながら、ネットで検索をして、ドコモショップと戦う方法を探していた。

そこで見つけたのが、こちらのブログの記事である。 http://lifeoyakudachi.com/%e6%90%ba%e5%b8%af%e5%a5%91%e7%b4%84%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%96%e3%83%ab-%e8%8b%a6%e6%83%85%e3%81%af%e3%83%89%e3%82%b3%e3%83%a2%e3%81%8a%e5%ae%a2%e6%a7%98%e7%9b%b8%e8%ab%87%e5%ae%a4%e3%82%88%e3%82%8a/

同じように、ご高齢の親御さんがスマホを買って不要なサービスをつけられてしまった、という内容だ。この記事では「ドコモのお客様相談室に電話しても無駄。総務省の電気通信 事業部に報告するのが有効」と書かれている。

しかし、その方法では「報告が集まれば、その事業者に指導が入る」という効果しかないようで、自分達の望む「余計に払わされたお金を返金させる」というところまでは期待できなそうだった。

そうして調べている間に、青森の消費生活センターのKさんから電話があった。

「送った書類の中に、申し込んだサービスをリスト化したものがなかったのですが、 店から受け取っていませんか」と聞かれた。お店からもらった書類は全部送ったと 答えると、「申し込んだサービスは契約者に分かるようにリストとして渡すことになっており、それをしていない点について、こちらから店舗に指導します」とのことだった。

指導してもらうことはできても、こちらも多分、お金を返してはもらえなそうである。自分と妹にとって、「ドコモショップ青森○○店に勝つ条件」は「母に返金させること」なのだ。

なんとか方法はないかと考えていて、自分は一つ、ドコモショップ青森○○店がとても嫌がりそうなことを思いついた。その時点で、返金させることができるかどうかは分からなかったが、「これならきっとダメージを与えられるはず」と思った。

それで自分は翌日、ある企業のホームページの《お問い合わせフォーム》から、長文の質問を送ったのである。

 

※来週更新予定の【決着編】に続きます。

絵本への憎しみを手離すたった一つの方法

今回は、絵本について書く。

自分は末っ子の小5の次女が入学した年から、小学校で朝の会の前に子供達に絵本の読み聞かせをするボランティアをしている。


このボランティア活動に参加することを決めたのには2つの理由があって、まず1つめは職業柄、本が好きな子供を増やす手伝いをして、未来の読者を育てなければと思ったからだ。


そしてもう1つは、《人前で話すと声が震える》という自分のコンプレックスを克服したかったからである。


小学生の時はなんともなかったのだが、中学に上がってから、国語の朗読の時に、突然、声が震えるようになった。
自分でも、なぜそうなるのかが分からず、咳払いをしたり、少し休んだりしながら教科書を読むのだが、どうしても、まるで泣いているような震え声になってしまう。


自分が朗読を始めると、クラスメイト達はなんで教科書を読みながら泣いているのかと怪訝そうにこちらを見てきて、いつもいたたまれなかった。
高校に上がる頃には少し症状が治まったのだが、それでも長い時間、人前で話していると、だんだん震えてきてしまう。これは大人になっても完全には治らなかった。


しかし、子供が生まれて、子供達に絵本の読み聞かせをするうち、徐々にだが普通に読むことができるようになってきた。その頃に学校からボランティアを募集するプリントをもらい、これで苦手を克服できるのではないかと思い、参加することにしたのだった。


結果、最初はちょっと声が震えたが、何度も読み聞かせをするうちに、今では普通に最後まで読めるようになった。

 


前置きがとても長くなってしまったが、この記事のテーマである絵本のことに話を戻す。


実は自分は、あまり絵本が好きではない。


「面白い」と思える絵本に、出会ったことがなかったからだ。


自分が子供の頃に母に読んでもらった絵本は、「懐かしい」とは思う。だが、「面白い」とは感じられない。


それに加えて絵本の嫌なところは、薄くて文字数も少ないのに値段が高く、それでいて何度も重版されている(うちにある『しろくまちゃんのほっとけーき』は154刷である)という点だ。
重版に縁のない作家としては、とても憎い。


《大人も読める(泣ける)絵本》というジャンルは、特にあざとく感じられて嫌いである。●●という人の絵本も、一時期話題になった『■■』という作品も、全く読む気がしない。読んだら負けだとすら思う。


そんな自分が、小学生を相手にどんな絵本の読み聞かせをしてきたかというと、落語絵本の『そばせい』を読んで、オチで子供達に悲鳴を上げさせたり、

 

落語絵本 九 そばせい

落語絵本 九 そばせい

 

 

東北弁のイントネーションで『ひさの星』を読んで、「なんて言ってるのか分からなかった」という感想をもらったりしてきた。

 

ひさの星 (創作絵本 7)

ひさの星 (創作絵本 7)

 

 それらのネタが尽きてくると、図書館で「このレベルなら読んであげてもいい」という、何様かというような上から目線で「結構面白い」と思う絵本を選び、読み聞かせをするようになった。


高学年向けに『おおきな木』を読んだり、

 

おおきな木

おおきな木

 

 

低学年向けには『かめだらけおうこく』という、亀だらけの本を読んだりした。

 

かめだらけおうこく (こどもプレス)

かめだらけおうこく (こどもプレス)

 

 それらの絵本は、素直に好きとまでは言えないけれど、確かにある程度、「面白い」と思えた。何冊も絵本を読むうちに、絵本を憎む荒んだ心が浄化されてきたのかもしれない。


そして、先月のこと。


読み聞かせの当番が回ってきたので図書館に向かうと、図書館が休館日で、絵本が借りられなかった。そこで自分は、ブックオフで中古の絵本を探すことにした。

そうして出会ったのが、『タイナ』という絵本だった

 

タイナ

タイナ

 

 花が好きな恐竜の《タイナ》が主人公の話である。

 

自分はこの絵本を読んで、鳥肌が立ち、気づいたらなぜか泣いていた。


丁寧に選んだ言葉で編まれた、王道の物語。
そしてページから溢れて出てくるような、色とりどりの花と森と恐竜の絵。


『タイナ』は、《完璧な絵本》だった。
自分はそう感じた。


(できれば新品で買って手元に起きたいのだが、オンライン書店では在庫が見つからず、まだ手に入っていない)


この絵本は、こんなにも素晴らしい作品なのにAmazonにレビューが一つもついておらず、しかも初版しか出ていないようなのだ。


それで自分は、この歳になってやっと、絵本に対しての認識を改めた。
出会っていなかっただけで、自分が好きだと思える、面白い絵本はあるのだ。


そして今さらだが、もっと面白い絵本に出会いたいと思い始めた。

 

今は一緒に読み聞かせをしているお母さんたちにおすすめの一冊を聞いたり、図書館の絵本コーナーで気になる本をチェックしたりしている。

『タイナ』のような心を動かされる作品に、また出会えたら嬉しい。

 

※この記事は管理人の無料メールマガジン『やぎのおたより』の3通目を、文体を変えて転載しました。メールマガジンでは伏字はありません。

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メールマガジン始めます

 

久しぶりの更新です。

前回の記事のような事情で、このブログで書きたかった《込み入ったお話》が書けなくなってしまいました。

その後、公式ブログでは主に仕事の告知をさせてもらっていますが、自分の両親や夫の家族、その他の色々と気を遣わなければいけない方々の目を気にせず、もっと自由なことが書けたら……と思い、このたび、無料メールマガジン『やぎのおたより』を始めることにしました。

こちらが登録フォームです→やぎのおたより

第1回の配信は本日6/13(水)20:30の予定です。

このメールマガジンでは、公式ブログで書いたら親族に心配されてしまう自分のうつ病発達障害のこと、公式ブログで書いたらまた出版社の人に怒られるに違いない創作の裏話、公式ブログで書いたらいつか子供本人の目に触れて嫌がられるかもしれない子育てのことなどを書いていこうと思います。

自分と同じように障害や病気を抱えながら仕事をしている方や、創作に関わることに興味のある方、子育て中の方、また、それらに全く当てはまらない方にも、面白く読んでいただけるメールマガジンを目指します。

ぜひ、多くの方にご登録いただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

ちなみにメールマガジンの内容は、こちらの《隠れ家ブログ》に転載可能な内容の場合は、転載していこうと思います(メルマガ登録の際のサンプルになるかと思うので)

これからのこのブログのこと(いくつかの記事を削除しました)

本日、この匿名ブログのいくつかの記事を削除した。理由は、頭のおかしな人に目をつけられ、プライバシーを暴露する記事を書かれたからだ。

ある占いサイト(サイトの運営者は占いではないと言っているが)で、何日か前に、自分のことが取り上げられた。その記事は、小説などの作品の内容に触れながら、生年月日で作者の運勢を占う、という意図のものらしく、自分以外の作家さんも記事にされている。しかし他の方々と比べて、自分についての記事は特に執着と悪意を感じるものだった。

まずは本名でやっているFacebook、そして過去のブログやTwitterでの過去のツイート、そしてこの匿名でやっているブログまで粘着に読み込まれ、妹と夫と子供の生年月日、自分の居住地や夫の勤務先(これらは事実と異なることが書かれていた)、自分の行動が細かく調べられており、結論として「夫と結婚したことで子供が××(←公表していないプライバシー)になり、仕事は上手くいかず、本人はうつ病になった。今後も不運に見舞われる」と書かれていた。作品については「☆2つ(時間の無駄)」と評価されていた。

この記事について、不快ではあるし、子供のプライバシーを侵害されたことに憤りを感じたが、多分話の通じる相手ではないので、放置しようと決めた。しかし、困ったことに、この記事のリンクをTwitterで広めようとする人物がいたのだ。

ツイートの文体からすると、明らかに記事を書いた本人なのだが、その人は、自分がお世話になっている出版社やエージェント会社さんの公式アカウント、作品の感想をツイートしてくれた読者の方、一緒に仕事をしている漫画家さん、その他諸々の人のアカウントに対して、記事のリンクをリプライしていた。「この作家が無名なのは結婚のせい。それが子供にも影響する。このサイトの分析は人生のためになるから読むべき」といった文章とともに。

最初は放置で良いと思っていたが、このリプライが続くのは仕事相手や読者さんに迷惑だろうし、いつまで続くのかと恐怖を感じた。それで、関わりたくはなかったが「迷惑なのでやめてください」というダイレクトメッセージを送ってみた。だが、案の上リプライは続いた。

幸いなことに、それから間もなく新しい記事がアップされ、ターゲットが別の作家さんに移ったので、自分についてのリプライは無くなったらしい(自分はその相手をブロックしてしまったので友人から聞いた。ターゲットになった作家さんは災難だろうが、正直助かった)

匿名のブログを自分のブログだと特定できたのは、以前からこのブログを読んでいたからか、自分は気づかなかったが、特定する材料があるのかもしれない。なので家族のプライバシーに関わる記事を削除するとともに、このブログは元々のコンセプトに戻り、《(匿名ではない)隠れ家的ブログ》として運営していくことにした。

そういうわけで、こちらのブログの内容ついては、皆さま今までと同じく、見て見ぬふりでお願いいたします。